2013年12月7日土曜日

菅直人が語る福島原発事故の真実

たんぽぽ舎のメールマガジン2013年12月6日(金)【TMM:No2039】より。

┏┓
┗■2.「菅直人が語る福島原発事故の真実」
 │ 11/23日本教育会館で菅さんのお話を聞きに行ってきました
 │ SPEEDIの情報は米軍には送られたが官邸には届かなかった
 └────(渡辺マリ たんぽぽ舎ボランティア)


・菅さんの美学 情報をくれ──特に質問が多かったのはスピーディー
 (SPEEDI)の事でした。このデータは米軍と福島県には送られましたが、
 官邸には届かなかった。その上、傍にいたM氏は「3キロで大丈夫」とか
 「水素爆発なんて起こるはずがない」とか何とか言っていた。更に、情報が
 全くこない(1号機の爆発を彼はテレビで知ったのですよ、その他…)。
  東電に対する不信、その為に東電本社に乗り込んだ、現地にも飛んだ。
 「このことに関してずいぶん悪口を言われました、でも自分のした事は今で
 も正しかったと思っています」声を荒げるでもなく、淡々と説明。
・「3.11まで原発は安全だと思っていた」「すべて総理としての私が悪かっ
 た」。東電や保安院に対する、たぎる思いはあったろうけれど、全て自分の
 責とした。菅直人という人間の美学だろうなあと思いました。

それに反して!
・安倍晋三首相の人間性──2011年5月20日安倍首相のメールマガジンに「菅
 首相が海水注入を止めたため、メルトダウンを引き起こして原発事故がひど
 くなった」という嘘の情報を最初にネット上に発信したのがこの人。
  この情報を読売新聞と産経新聞が大々的に取り上げた為、いまだにこの嘘
 を信じている人がいる。共に苦悩し、支援を送るべき時に、こういう嘘情報
 を意図的に流す、これがこの人の人間性です!
・「小泉さん、カッコいいですね!私もあの時ゼロだと言いたかった」これを
 2度も言いました。

2013年11月6日水曜日

田中三彦さんの講演会

「1号機の全交流電源喪失は“いつ”どのようにして起き、
   水素爆発は“どこで”どのようにして起こったか」

東電が撮影した津波襲来時の写真を分析すると、福島第一1号機は津波襲来前にすでに全交流電源喪失(SBO)に陥っていた可能性が高く、もしそうなら1号機のSBOの原因は津波ではなく別の原因を考えねばなりません。また1号機は水素爆発が起きたとされる5階水素爆発説では4階の激しい損壊状況をうまく説明できず、爆発は間違いなく最初に4階で起きています。このことは4階に設置されている非常用復水器(IC)の配管が地震の揺れで破損した可能性が高いことを意味します。


日 時:11月30日(土)14時~16時半
会 場:東京八重洲ホール201会議室(東京都中央区日本橋3-4-13)
講 師:田中三彦さん(元国会事故調委員)
参加費:500円(学生無料)
主 催:(財)大竹財団
連絡先:大竹財団 TEL 03-3272-3900  
http://ohdake-foundation.org


2013年10月31日木曜日

菅直人氏が金子美登さん(霜里農場)を訪問

埼玉県小川町で有機農業を営んでいる金子美登さん(霜里農場)のところを、菅直人さんが訪問したそうです。
http://ameblo.jp/n-kan-blog/entry-11649939890.html

金子さんのところでは、家畜の糞尿や生ゴミなどの有機物を嫌気状態で働く微生物によって分解させ、その過程で発生するメタンガスをエネルギーとして活用する「バイオガス」を利用しています。

祝島 自然エネルギー100%プロジェクト

ハートのかたちの美しい「祝島」を自然エネルギー100%で自立させるプロジェクトです。
http://www.iwai100.jp/




2013年10月18日金曜日

アメリカSCE社が三菱重工業に賠償請求

米カリフォルニア州の原子力発電所の蒸気発生器を製造した三菱重工業に対し、サザン・カリフォルニア・エジソン社(SCE)が4000億円の損害賠償を求め国際仲裁裁判所に仲裁を申し立てしました。


2013年10月17日木曜日

10.13 原発ゼロ 統一デモ

10月13日に反原発首都圏連合などが主催し開催されたデモの様子です。



菅直人さんの演説はぜひお聞き下さい。
30分20秒からです。

2013年10月14日月曜日

10.13 NO NUKES DAY 巨大デモ

10月13日、反原発首都圏連合などが主催し、巨大デモが国会議事堂周辺で行われ、4万人以上の人が参加しました。






 
東電本社






2013年10月10日木曜日

読売新聞 社説

2013年10月8日、読売新聞の社説です。


2013年10月7日月曜日

元双葉町長 井戸川克隆さんの文章

元福島県双葉町長の井戸川克隆さんのがDAYS JAPAN 2013.9月号へ寄稿した文章です。

祖国の荒廃と難民の嘆き

 基本的なことが忘れられている。いや、考えが及ばないようにされているが実情だ。情報操作は東電の広報部が長年手掛けてきた。何を頼んでも可能にしてきた。行政をも動かしてきた。議会、市民集会も動かしてきた。このような姿を知らない住民はいない。原発に頼ることを余儀なくされてきた町の悲劇だ。
 娘の結婚相手は、1に東電社員で、2に役場職員といわれていた。年収から言われていたのかもしれない。現実的な考えだ。生計を考えると当然のである。このことは地域の活動でも優先順位を生み出していた。これは命との取引だったということが、事故が起きた今、解ったのである。
 数千年続いてきたこの土地の寿命は原発が建ってからたった40数年で閉じられようとしている。中間貯蔵施設は一説では国有地にして、ハイエナ企業が300年管理して国へ返すという。30年で廃炉を完了すると無責任な計画を語る者もいるが果たしてどうだろうか?汚染水の処理も出来ないで廃炉計画を語ることはあり得ない。
 にわかづくりのタンクに穴があく速度は想定し得る。まもなく恐ろしい光景を見ることになるだろう。世界中にふたつと無い光景を見ても恐ろしいと思わない双葉郡の首長が多いことに、恐怖と驚きを感じてはいけないのだろうか。私は今、更に遠くに避難先を考えている。まさにこの「実測放射能汚染マップ」が危険な事実を証明している。
 人類は放射能とは闘ってはいけない。一般の人は離れる以外に方法はない。除洗する前に避難をさせなければならなかった。福島県の判断は間違いだった。この責任は重大で賠償問題に発展するだろう。人命軽視や子供虐待は犯罪である。放射能のあるところに住まわされている国民と、無いところに住んでいる国民は平等とは言えない。ニコニコ笑っていることを勧めた者は、重大な人権の侵害をしてしまった。発症するかしないかの議論にすげ替えたことが間違っている。放射能が有るか無いかの議論をすべきだ。「有る」ことが」悪い」のである。原発が無ければ、人口放射能は自然界には存在しないはずなのだ。
 電力会社に地球を汚す権利はない。東京電力は、地上や海に放射能を放出しておきながら、隠蔽の限りをつくし、当然の帰結のような振る舞いをしている。これは人類の共有する空間と海域を汚染した公害事件だ。裁判では「無主物(所有者のないもの)」という詭弁がまかり通った。裁判所は地球を汚した東電に無罪という判断をした。過去の公害事件も「無主物」の判断があれば無罪になってしまう。私にはとうてい理解できない。
 住んでいた町を住めなくされても事件にされないということは、原発事故は合法的な事故ということなのだろう。憲法を守らないことが正義で、事故で国民が死ぬことも正義とされている。日本は狂ってしまった。これが解らない政治家と公務員がいるこの国は恐ろしい限りである。




2013年10月6日日曜日

長野県産 野生きのこの放射性物質に関する情報

今年は、きのこが豊作です。
しかし、小諸市、佐久市、小海町、南牧村、軽井沢町及び御代田町の6市町村に対して、原子力災害対策本部長から、当分の間、出荷を控えるよう指示がありました。
これを受けて長野県は同市町村に対して、採取、出荷及び摂取の自粛を要請しています。
http://www.pref.nagano.lg.jp/ringyo/kurashi/shobo/genshiryoku/hoshasen/hoshase/kennaisankinoko.html

2013年10月3日木曜日

フクシマ原発大接近ツアー 参加者募集

『フクシマ原発大接近ツアー ~行けるところまで行きます!!~』

一般参加者を募集します。

◎日時
11月4日(月)5日(火)

◎目的
 福島原発事故から2年半が過ぎ、政府・東電の対応のずさんさが伝えられています。
 そんなな中でも、事故はだんだんあ風化に向かっているようにも見えます。
 東京オリンピックなど話題を造り、話題をそらされいます。
 しかし、被災地では今も厳しい状況の中で被災者は暮らしています。
 その実態と、事故の現状を直に見ることで今後の活動の力にしたい。

◎日程(予定)
 4日(月):各地を回りピックアップ後9時ころ福島へ向けて出発
       福島県内で避難をしている方からお話を伺う(現在手配中・変更有り)
       福島市近郊のホテルに宿泊(ビジネスホテルを予定)

 5日(火):朝ホテル発
       案内者をピックアップ後、南相馬市⇒浪江町⇒請戸港⇒福島
       ~請戸港は福一から約4kmのところで原発を直に目で確認できます~
       移動中に、原発被害による居住制限区域などの様子も見る予定です。
       ⇒帰路⇒諏訪圏域で順次降車

◎参加費
 おおよそ1万5千円とみています(10人参加時、参加者が多ければ安くなります)
 内容は、レンタバス代金、高速料、燃料代、ホテル宿泊代(一泊朝食)。

※5日の朝食以外は自己負担になります。

※ご存知のように現地はいまだに放射能レベルが高い状態です。
  少なからず被曝をすることは確実です。そのことはご承知おきください。

◎問合せ申し込み先
担当 望月
TEL/FAX 0266-82-0675
メール b_b_michael_mochi@yahoo.co.jp

  

2013年9月21日土曜日

原発ゼロ 統一行動バスツアー 参加者募集

「2013.10.13 NO NUKES DAY」 バスツアーの参加者を募集しています。




2013年9月20日金曜日

原発を考える学習会

2013年10月12日(土)午後2時から富士見町で小牧崇さんを講師に原発を考える学習会が開催されます。


2013年8月20日火曜日

福島3号機は核爆発

紀伊民報(2013年08月19日)
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=258216

「福島3号機は核爆発」 元原発検査員の藤原さん講演

 脱原発わかやまは17日、原発について考える講演会を、和歌山県田辺市新屋敷町の紀南文化会館で開いた。みなべ町出身で、元原子力安全基盤機構検査員の藤原節男さん(64)=千葉県=が福島原発事故について「3号機は核爆発だった。事実が隠されている」と述べた。

 大阪大学工学部原子力工学科卒業後、原発技術者として従事。北海道電力泊原子力発電所3号機の使用前検査を担当した2009年、組織的なデータ改ざんが行われたことを「公益通報」したことで翌年、同機構を解雇された。12年に電力業界、官僚組織、マスコミらが一体になっている原子力行政の実態を著書「原子力ドンキホーテ」で告発している。

 福島原発3号機で発生した爆発は、黒煙が上がったこと、鉄骨があめ細工のように溶け落ちていたことなどから、東電がいう水素爆発ではなく、核爆発であると述べた。東電や政府の発表を疑問視し「3号機の事実をキーワードにしてこそ、課題突破の道が開ける」と強調した。

 広島と長崎の原爆投下、ビキニ環礁での水爆実験など、アメリカが制作した記録映画、原子力の平和利用にまつわるドキュメンタリーなど、映像で原発の危険を訴えた。福島原発事故に関連し、マスコミに登場する研究者らの発言の矛盾にも言及した。

 原子力技術に長年携わった後、脱原発を訴えている自身の立場について「原子力は人類に役立つと信じ、事故も防ぐことができると思い研究してきた。都合の悪いことを隠す官僚や東電は、何も知らない人たちに悪事を働く構造になっている」と思いを述べた。


 脱原発わかやまの冷水喜久夫代表(62)は「地元出身の技術者から真実を伝えてもらう機会を通し、福島原発事故のような事態を二度と起こさないよう、活動に取り組みたい」と話した。

2013年8月15日木曜日

福島第一原子力発電所における汚染水の問題

●テレビ朝日の報道


小出裕章:高濃度汚染水漏れについて:遮水壁=地...
投稿者 LunaticEclipse-Nuclear2


●福島第一原子力発電所における汚染水の放出措置をめぐる国際法
  http://pari.u-tokyo.ac.jp/policy/PI11_01_nishimoto.html#2

●NHKラジオ朝一番 ビジネス展望
 8月15日放送(東洋大学大学院教授 中北 徹)
 http://www.nhk.or.jp/r-asa/business.html

2013年7月9日火曜日

ティモシー・ムソー講演会

ツバメが教えてくれたこと-福島の動植物の変異とチェルノブイリとの比較と題し、ティモシー・ムソーさんの講演会が下記の日程で開催されます。


・7月23日午後1時30分 静岡・あざれあ

・23日午後7時 浜松・クリエート浜松

・25日午後6時30分 大阪・エル大阪

・26日午後6時 大津・まちなか交流館

・27日午後2時 名古屋・中部大学名古屋キャンパス

・29日午後1時 東京・衆議院議員会館

・30日午後6時30分 郡山市労働福祉センター
講演会の予約と詳細については、http://www.spring311.com/upcoming_events
をご覧下さい

ティモシー・ムソー教授 サウス・カロライナ大学(生態学)

14年前から、チェルノブイリの動植物の変異を調査している。

また、ツバメの研究が世界的に知られており、最近、日本でも出版された「チェルノブイリ被害の全貌」の中で紹介されている。
Chernobyl_book_cover

2013年5月21日火曜日

6月16日 脱原発企画

6月16日(日)に富士見町でパレードと長谷川健一さんの講演会を行います。

2013年4月23日火曜日

静岡県知事選 浜岡原発再稼動が争点に


5月30日告示、6月16日投開票の静岡県知事選に、再選を目指し無所属で立候補する意向を表明した現職の川勝平太知事が、22日の定例記者会見において、浜岡原発の再稼働については、住民投票を実施した上で判断するとの考えを示しました。

http://www.nikkei.com/article/DGXNZO54252870S3A420C1L61000/

2013年4月21日日曜日

毎週金曜日の上諏訪駅前アクション

毎週金曜日の夕方に上諏訪駅で行っている集会(脱原発アクション諏訪が主催)も42回目となったそうです。
今まで行われたアピールトークの一部が紹介されているページがありましたので覧下さい。
http://homepage2.nifty.com/yester-days/talk-genko-ichiran.htm
脱原発アクション諏訪のtwitterはこちらです。
https://twitter.com/skywalker2be1

2013年3月23日土曜日

原発事故の影響で遺伝子障害率が上昇


たんぽぽ舎からのメールマガジンを紹介します。

┏┓
 ┗■1.スクープレポート 遺伝子障害率が上昇
     アメリカから突きつけられた「放射能後遺症」の恐怖

  2013年3月11日。東日本大震災から2年が経ったこの日、日本のテレビ・新聞報道は、「あの悲しみを忘れない」「復興に向けて」といった感傷的な報道で溢れた。一時、あれほど語られた「放射能の健康被害」については、まるで忘れられてしまったかのように静かだ。しかし、海外ではいまも多角的な研究が続けられている。そして彼らは、こう警鐘を鳴らす。「福島原発事故から2年。日本はこれから本当の悲劇を迎えるのではないか」とー。
  3月11日、ニューヨーク。福島原発から約1万キロメートル離れたこの地で、「福島原発事故が医学・環境に及ぼした影響」と題されたシンポジウムが開催された。主宰したのは、ヘレン・カルディコット財団と、1985年にノーベル平和賞を受賞している「社会的責任を果たす医師団」。彼らの呼びかけで世界中から放射能研究の権威が集結し、数百人の聴衆を前に、福島第1原発事故の影響に関する詳しい報告が行われた。本誌はこのシンポジウムに参加した専門家たちの取材を行ったが、彼らの口からは新たに判明した福島原発の「不都合な真実」が次々と出てきたのである。

 なぜ鈍感でいられるのか

  まず、原発のエンジニアで、アメリカの原子力委員会にも提言を行っているアーニー・ガンダーセン氏が明かす。
 「福島だけでなく東京の汚染が予想以上に深刻に進んでいる、ということが分かっています。昨年、私は東京中心部の土壌のセシウムを測定しましたが、1キロ平方メートルあたり7000ベクレルが検出されました。これは、アメリカにおける放射性廃棄物の基準値に相当する量です。つまり、東京中に放射性廃棄物がばらまかれているも同然なのです。(中略)
 「2012年11月に日本の沖合のセシウム137の汚染状況を調べたのですが、海底には94テラベクレルが、海水では15テラベクレルが検出されました。また、2012年末の時点でも、海水は1平方メートルあたり1000ベクレル以上汚染されていて、汚染濃度はまったく低下していません。これらはチェルノブイリ事故後の汚染よりもはるかに高い数値です。海流の流れによってセシウムはより広域に広がっているので、太平洋の汚染が進んでいる。現時点で18パーセント以上の魚が制限値以上の数値を検出している。なぜ日本の人々がこのことに鈍感でいられるのかが分からない」(中略)
  今回のシンポジウムで最も耳を傾けなければならないのが、サウスカロライナ大学で生物科学の研究を行っている、ティモシー・ムソー博士の調査結果だ。ムソー博士は福島の現地調査を行い、野生生物に奇形や個体数の減少といった明白な"変化"が表れていることを明らかにした。「私はチェルノブイリと福島の両方で、事故後の野生生物の状況を調査しました。野生生物は最も放射能の影響を受けやすいからです。福島県内の400カ所で調査を行いましたが、放射線量の高い地域では鳥類の数が著しく減少しています。放射能の影響がチェルノブイリの2倍にも達しているところもありました。チョウの減少や奇形も顕著です。また、鳥の個体を調査すると、奇形が見られたり、斑点ができているものが多く見られた。明らかに放射能の影響で、遺伝子障害の率が増加しているのです」

  神頼みの国・ニッポン

  ムソー博士は様々な調査結果から、長期の低線量被曝によって、遺伝子に損傷が生じることを証明している。今回、福島の野生生物に個体減少、欠損・障害が見られたことを受け、博士はこう警告するのだ「昆虫や鳥に出た影響は、人体にも起こりうるのです」
 福島を含め、日本はこれから人類が経験したことのない苦しみを経験することになるのではないか、とムソー博士は不安を抱く。(後略)
                                   
(週刊フライデー3月29日号より抜粋)

2013年3月13日水曜日

3.10 脱原発アクション(パレードと講演会)

3月11日の長野日報に3.10脱原発アクションの記事が掲載されました。
パレードの参加者は100名、渡辺敦雄氏講演会の参加者は160名でした。
若い世代の人が多く活気のある集会となりました。


2013年3月12日火曜日

菅直人 東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと


菅直人さんが、2012年10月に幻冬舎から出した本の紹介です。



本文より

原発問題は哲学である
3.11の福島原発事故を体験して、多くの人が原発に対する考え方を述べている。
原発をめぐる議論で思い出すのは、昨年(2011年)の第一回の復興構想会議冒頭に、哲学者の梅原猛さんが、今回の原発事故は「文明災だ」と看破されたことだ。
原発問題は単なる技術論でも、経済論でもなく、人間の生き方、まさに文明が問われている。原発事故は間違った文明の選択により引き起こされた災害と言える。であれば、なおさら、脱原発は技術的な問題というよりも、最終的には国民の意思だ。哲学の問題とも言える。
わたし自身も。3.11原発事故を体験し、人間が核反応を利用するのは根本的に無理があり、核エネルギーは人間の存在を脅かすものだと考えるようになった。


他にも、二号炉の圧力抑制室(サプレッションチェンバー)に穴が開いていなければ格納容器が爆発していた可能性があったことや、四号炉では工事の遅れにより事故当時、原子炉上部のプールにも水が満たされており、衝撃などの理由でその水が燃料プールに流れ込んだため長時間冷却できたことなど、いくつかの偶然によって最悪のシナリオを避けることができたことにも触れています。
一読の価値がある書です。

2013年3月2日土曜日

福島第一原発の男性作業員 体調不良で死亡



3月1日 NHKのニュース記事です。

東京電力福島第一原子力発電所の復旧作業に当たっていた50代の男性作業員が、体調不良を訴えて病院に運ばれ、27日夜、死亡しました。
東京電力は、「診断書を確認していないため、男性の死因は公表できない」としています。

東京電力によりますと、今月25日の午前9時すぎ、福島第一原発3号機の原子炉建屋で、カバーを設置する準備作業を行っていた50代の男性作業員が、福島県広野町にある会社の資材置き場で体調不良を訴えて一時心肺停止状態となり、いわき市の病院に運ばれました。
その後、27日午後11時半すぎに、男性が亡くなったと会社から東京電力に連絡があったということです。
この男性は、おととし6月から福島第一原発の復旧作業に当たっていて、これまでの被ばく量は、作業員の通常時の年間限度となっている50ミリシーベルトより低い、25ミリシーベルト余りだということです。
東京電力は、「診断書を確認していないため、男性の死因は公表できない」としています。
福島第一原発では事故のあと、これまでに男性作業員5人が心筋梗塞などで亡くなっています。

2013年2月22日金曜日

3.10脱原発アクション 記者会見

3月10日に開催する講演会とパレードについて記者会見を行いました。
長野日報に掲載された記事です。


2013年2月9日土曜日

原発不要が必要を上回る

2013年2月9日、長野日報の記事です。
近畿圏での世論調査で原発「不要」(43%が)「必要」(39%)を上回る結果となりました。



2013年2月8日金曜日

3.10 脱原発アクション

3月10日(日)に浜岡原発を設計した渡辺敦雄さんを招いて講演会を行います。


チラシのダウンロードはこちらから

2013年1月29日火曜日

原発いらニャ~いウォークin諏訪

2月11日(日)13:00から上諏訪駅前で「原発いらニャ~いウォークin諏訪」があります。
主催:脱原発アクション諏訪
問合せ先:090-9353-1023 山崎



2013年1月28日月曜日

希望の牧場 吉沢正己さんの訴え

1月25日、希望の牧場 浪江町の吉沢正己さんが国会前で訴えている映像です。


2013年1月24日木曜日

 無念 井戸川双葉町長 退任の挨拶

福島県双葉町のHPに掲載された、井戸川克隆町長の退任の挨拶です。
 2012年12月20日、双葉町議会は町長に対する不信任決議案を可決しました。なぜ井戸川町長は不信任されたのでしょうか?
 福島県内では、福島県立医大を中心に事故被害を最小化するためのキャンペーンが張られています。それは国が「除染し帰還させる」という政策を進めているからです。しかし、井戸川町長は帰還政策に反対し「福島県内の多くの場所は、今なお人が住んではいけない汚染状況にある」と訴えていました。その理由は、放射能により、子どもたちの未来を奪いたくないという思いからです。
 一方で福島県内の多くの首長は、帰還政策に追従しています。そんな中、井戸川町長は、たったひとり町民の命と権利を守るため闘っていました。
 福島を安全とすることで事故への責任追求から逃れたい国、県、東電にとって、井戸川町長の辞任は願ってもないこととなります。私は、井戸川町長の辞任を残念に思います。

■■■■
http://www.town.futaba.fukushima.jp/message/20130123.html/
双葉町は永遠に
 私たちは前例の無い避難という過酷な状況に置かれています。いつまでも海原を漂流するわけにはいきません。早く上陸地を国が準備して、再興できる日を求めてきました。しかし、時間が足りませんでした。
 放射能のないところで平和な、皆が集える町ができることを祈り町民の安寧を願って、私は本日、双葉町長の辞職申し出をしました。
 私の今までの取り組みから次のことを申し上げたいと存じます。

1 事故に負けない
 原発事故で負けるということは、今のまま、何もしないことである。
 双葉町民には負けてほしくない。勝ってそれぞれ生き抜いてもらいたい。今はそれぞれの地に離れて住もうとも、廃炉が完了して故郷から放射能の危険が去り、自然と共生出来るようになったら再結集しよう。
 我が子どもたちへ、この悔しさを忘れることなく、何としても生き抜いて何倍も幸せな双葉町を再建していただきたい。そのためにも負けないで学び、求められる人になれ。世界の雄になってもらいたい。
(1) 負けないということは以下のことを忘れないこと
①避難してくださいと国から頼まれたこと。
②東電と国は事故を絶対起こさないと言っていたこと。
③町と県と東電には安全協定があること。
④事故は我々が起こしたものではないこと。
⑤正式な謝罪と見舞いがないこと。(形のあるものではないこと)
⑥自分の権利は自分以外に行使できないこと。
⑦被ばくさせられたこと。
⑧放射能の片付けをさせられること。
⑨20msv/yで町へ帰ること。(一般公衆の限度は1msv/y以下)
(2) 勝つためには何をしなければならないか
①事故の原因者を確定すること。
②我々の受けた損害のメニュー作成すること。
③損害の積算をすること。
④回復の請求をすること。
⑤回復の限界と代替を請求すること。(仮の町、借りの町)
⑥立証責任の不存在を共有すること。
⑦気づくこと。
⑧水俣の住民の苦難を学ぶこと。
⑨広島・長崎の住民の方に聞くこと。
⑩避難先の皆さんの恩を忘れないこと。
⑪多くの町民が健全な遺伝子を保つこと。
⑫ウクライナの現実を確認して同じテツを踏まないこと。
(3) 町民の力を結集すること
①役割分担をすること。
 ・汚染調査 ・除染問題 ・賠償問題
 ・住居問題 ・職場問題 ・健康問題
 ・墓地問題 ・学校問題 ・中間貯蔵施設問題
 などの調査研究する組織をつくり町民の不利益を解消すること。
②事故調査委員会をつくること
 事故の報告書には避難を強制された住民の実態が語られていない。外部に任せていたらいい加減に処理されてしまうので、委員会を町独自に構成して正しい記録を残さなければならない。
2 主張する権利を行使する
①見守り隊の組織
②法律家の組織
③文書学事の組織
④ボランティア活動組織
⑤被ばく被害者団体の組織
などを組織して国民の主権と被害者の復権を勝ち取らなければならない。
3 この世には先人の教えがある
(1) 温故知新
 歴史から新しい発想が出てくる。自分が直面している問題について語られています。遠くは私たちの祖先である標葉藩が相馬に滅ぼされたこと、会津藩が長州に負けたこと。しかし、負けても滅びる事もなく私たちは生きてきました。先人達に感謝し、これからは私たちが町の存続を引き継ぎ後世に繋がなければなりません。今度の事故は前例がありません。今は子どもたちを放射能の影響によるDNAの損傷を避けて暮らし、幾多の困難に負けずに 双葉町の再興に向かって、生き延びましょう。
(2) 人生に五計あり
 中国、宋時代の朱新仲が教訓として伝えた人生の処世訓とされるものです。生計、身計、家計、老計、終計があり、生き抜く考えが記されています。
(3) 八正道と言う道
 昔、釈迦がインドで行われていた求道について、新しい道があることを説いたとされています。
正見   : 正しい物の見方
正思惟 : 正しい思考
正語   : 偽りのない言葉
正業   : 正しい行為
正命   : 正しい職業
正精進 : 正しい努力
正念   : 正しい集中力
正定   : 正しい精神統一

 今の私たちにはこのような精神にはなれません。この言葉は東電と国あるいはこの事故を被害者の人権を無視して矮小化しようとしている勢力に猛省を促す言葉として捉えてほしい。願わくば、双葉町の子どもたちに人生の教訓の一部として、心に刻んでほしい。

 この事故で学んだことは多い。我国でも人命軽視をするのだと言うことがわかった。国は避難指示と言う宣戦布告を私たちに出した。武器も、手段も、権限もない我々はどうして戦えるだろうか。

 白河市にアウシュヴィッツ博物館がある。ナチスがユダヤ人を毒ガスで虐殺したことは衆目の事実だ。福島県内では放射能という毒で県民のDNAを痛めつけている。後先が逆だ。この状態から一刻も早く避難をさせること以外に、健康の保証は無い。その後に十分時間をかけて除染をやれば良い。
 人工放射能に安全の基準を言う実績が少ない。20msv/yで住めると言う人が家族と一緒に住んで示すことが先だろう。その安全が確認出来たら福島県民は戻ればいい。これ以上モルモットにするのは、外国の暴君が国民にミサイルを撃つのと変わり無い。
 福島の復興なくして日本の再生はないとは、人口減少の今、将来の担い手を痛めつけていては、真に福島の復興には繋がらないと心配している県民は少なくないと思う。双葉町は原発を誘致して町に住めなくされた。原発関連の交付金で造った物はすべて町に置いてきました。

 原発の誘致は町だけで出来ない、県が大きく関わってはじめて可能となる。私たちは全国の人たちから、「お前たちが原発を誘致しておいて被害者面するな」という批判を受けている。私たちはどこにいても本当の居場所がない今、苦悩に負けそうになりながら必死に生きている。子どもたち、高齢者、家計を支えなければならないお父さん、お母さんたちの悲鳴を最初に菅総理に訴えた。変わらなかった。そのために私は野田総理に国民としての待遇を訴えたのです。しかし、今の町民の皆さんは限界を超えています。何とか国には町民の窮状を訴え、町民には叱られ役をやり、マスコミに出されるようにしてきました。

 県にも窮状を訴えています。最近も質問をしました。回答は具体的な内容ではなく失望しました。知事は福島の復興のために双葉町に中間貯蔵施設を造れと言うので、双葉町の復興はどうするのですか、と聞くと答えてくれません。そこで、踏み込んで私に町をくださいと言いましたがやはり答えませんでした。これでは話し合いになりません。

 環境省の局長にどうして双葉に二つの場所を決めたのですかと聞いたら、分かりませんと言いました。では会議録をみせてくださいと聞いたら、後日ありませんと言う返事でした。このようなことで、調査だけで建設はしないからと言われて、ハイいいですよとは言えません。
 町には古くから先人が築いてきた歴史や資産があります。歴史を理解していない人に中間貯蔵施設を造れとは言われたくありません。町民の皆さんが十分議論した後に方向を決めていただきたい。若い人に決めてもらうようにしてほしい。

 今まで支えていただきました町民の皆様、双葉地方各町村をはじめ福島県内各市町村の皆様、国及び福島県そして事故発生時から避難救済にご支援いただきました国民の皆様、国会議員の皆様、全国の自治体の皆様、埼玉県と埼玉県議会の皆様、県民の皆様、加須市と加須市議会の皆様、市民の皆様、さくら市の皆様、医療界の皆様、福祉関係の皆様、貴重な情報の提供された方、最後に国内並びに世界中からボランティアのご支援をいただきました皆様、この避難を契機にご支援いただきました多くの皆様に支えられて、ここまで来ることができました。心から感謝を申し上げまして、退任のご挨拶に代えさせていただきます。
 長い間誠にありがとうございました。
 
 平成25年1月23日
双葉町長 井戸川 克隆


2013年1月22日火曜日

フタバから遠く離れて 上映会

2月17日(日)諏訪湖ハイツ コンベンションホールにて「フタバから遠く離れて」の上映会があります。なぜ双葉町長が議会から不信任されたのか?この映画を見ればその理由がわかります。


2013年1月21日月曜日

梅原猛 原発について

梅原猛さんが、1999年に茨城県那珂郡東海村にある株式会社ジェー・シー・オーが起こした原子力事故を契機に書いた文章です。
このとき梅原さんが予言したように、福島第一原発事故は起こりました。今、もう一度この文章をよく読み返し、原子力のあり方を考え直さなければならないと思います。

~臨界事故に思う~
たしか三年前、私は原子力発電について、日本は三十年かかって廃止すべきだとこの欄で論じた。原子力発電は日本の総発電量の三十五パーセントを占めているので、一朝一夕に廃止できるものではないが、原発そのものはいつ大事故を起こすか分からない危険を秘め、しかもその廃棄物の堆積は人類ばかりかあらゆる生物の生存に対して、予想もつかないような害毒を与えることは間違いない。そういうものは、現在においていくら必要なものであっても、早く廃したほうがよい。
それで私の提案は、十五年で原発を半減し、三十年で廃止するという提案である。三十年間は過渡期として仕方がなかろう。
このためには二つのことが要求される。一つは、エネルギーの消費を抑えること。それにはやはり生活を思いきって簡素にしなければならぬ。今の先進国の一人当たりのエネルギー消費量は、かつて地球上をわが物顔で歩いていた巨大な恐竜に比すべき消費量であるという。この地球の六十億の民のすべてが巨大なエネルギーを消費する恐竜のごときものになったとしたら、とてもたまったものではない。
そのことを考えると、二十一世紀の一つの文明の課題は、巨大なエネルギーを消費する文明からエネルギー消費の少ない文明に、文明の性質を変えることである。たとえば日本の一人当たりのエネルギー消費量を戦時中、あるいは戦後直後に比べると、何百倍になったに違いないが、戦時中、あるいは戦後直後の人間が現在の人間より不幸であったとはいえない。エネルギーの消費を抑え、そしてそのなかで一人一人の人間が心豊かに暮らせるような社会を目指すべきである。経済成長率が人間の幸福の決定的な尺度であると考えるのは間違っている。
もう一つは、新しいエネルギーの開拓である。たとえば太陽熱を利用したり、たとえば風力を利用したりする技術が開発されなければならない。今のところ、そのような自然エネルギーを使う技術は、他の石油や原子力などのエネルギーを使う技術よりはるかに開発が遅れていて、そういう技術によって作られるエネルギーを発電に利用するにはコストがかかり、とても採算が合わぬという。そうかもしれないが、私は、それは今の状況のなかで考えられている常識的見解であると思う。
原子力エネルギーが人類にとって大変危険なものであり、もはや使えないとなれば、そういう新しいエネルギーの開発が飛躍的に進むのではないかと思う。そういう新しいエネルギーの開発を、まだ人類は必要とせず、十分な研究費も投入していないので、そのような技術の開発が遅れているのではないか。あるいは従来のエネルギー利用によって十分潤っている産業などは、そのような新しいエネルギー利用の技術が開発されれば自分たちは利益を失うので、その開発を妨げているという面もあるのではないかと思われる。
今度の事故はスリーマイル島、チェルノブイリの事故に次ぐ大事故であるという。しかし、まだひどい大事にいたらずしてすんだが、この不幸な経験をわれらは未来の教訓としなければならないであろう。アメリカやロシアではひどい事故が起こったが、日本は大丈夫だという今までよく言われた論理はもう通用しない。私は今の日本人を見ていると、日本人がアメリカやロシア人以上に道徳的に立派であり、義務に忠実であるとはとても思えない。したがって、こういう日本人の扱う原子力事業なるものは恐ろしい危険を含んでいる。そして大地震が起こったり、原子力施設への他国からの攻撃があったりしたら、スリーマイル島やチェルノブイリどころではない悲惨な大事故が起こるのは確実であろう。
 今度のことを大きな教訓として、ここで本気で原発の廃止を考えなければならない。困難でも、それをすることは子孫の生活を守るわれわれの義務であると私は思う。

2013年1月15日火曜日

松本市で広瀬隆さんの講演会

1月27日(日)松本市で広瀬隆さんの講演会があります。