脱原発すわ連絡会は、2011年6月11日の脱原発100万人アクションを契機に脱原発を目指して、長野県諏訪地域から全国に向けて活動を開始しました。(脱原発=原発を稼動しないと決めること)
2013年3月23日土曜日
原発事故の影響で遺伝子障害率が上昇
たんぽぽ舎からのメールマガジンを紹介します。
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┗■1.スクープレポート 遺伝子障害率が上昇
アメリカから突きつけられた「放射能後遺症」の恐怖
2013年3月11日。東日本大震災から2年が経ったこの日、日本のテレビ・新聞報道は、「あの悲しみを忘れない」「復興に向けて」といった感傷的な報道で溢れた。一時、あれほど語られた「放射能の健康被害」については、まるで忘れられてしまったかのように静かだ。しかし、海外ではいまも多角的な研究が続けられている。そして彼らは、こう警鐘を鳴らす。「福島原発事故から2年。日本はこれから本当の悲劇を迎えるのではないか」とー。
3月11日、ニューヨーク。福島原発から約1万キロメートル離れたこの地で、「福島原発事故が医学・環境に及ぼした影響」と題されたシンポジウムが開催された。主宰したのは、ヘレン・カルディコット財団と、1985年にノーベル平和賞を受賞している「社会的責任を果たす医師団」。彼らの呼びかけで世界中から放射能研究の権威が集結し、数百人の聴衆を前に、福島第1原発事故の影響に関する詳しい報告が行われた。本誌はこのシンポジウムに参加した専門家たちの取材を行ったが、彼らの口からは新たに判明した福島原発の「不都合な真実」が次々と出てきたのである。
なぜ鈍感でいられるのか
まず、原発のエンジニアで、アメリカの原子力委員会にも提言を行っているアーニー・ガンダーセン氏が明かす。
「福島だけでなく東京の汚染が予想以上に深刻に進んでいる、ということが分かっています。昨年、私は東京中心部の土壌のセシウムを測定しましたが、1キロ平方メートルあたり7000ベクレルが検出されました。これは、アメリカにおける放射性廃棄物の基準値に相当する量です。つまり、東京中に放射性廃棄物がばらまかれているも同然なのです。(中略)
「2012年11月に日本の沖合のセシウム137の汚染状況を調べたのですが、海底には94テラベクレルが、海水では15テラベクレルが検出されました。また、2012年末の時点でも、海水は1平方メートルあたり1000ベクレル以上汚染されていて、汚染濃度はまったく低下していません。これらはチェルノブイリ事故後の汚染よりもはるかに高い数値です。海流の流れによってセシウムはより広域に広がっているので、太平洋の汚染が進んでいる。現時点で18パーセント以上の魚が制限値以上の数値を検出している。なぜ日本の人々がこのことに鈍感でいられるのかが分からない」(中略)
今回のシンポジウムで最も耳を傾けなければならないのが、サウスカロライナ大学で生物科学の研究を行っている、ティモシー・ムソー博士の調査結果だ。ムソー博士は福島の現地調査を行い、野生生物に奇形や個体数の減少といった明白な"変化"が表れていることを明らかにした。「私はチェルノブイリと福島の両方で、事故後の野生生物の状況を調査しました。野生生物は最も放射能の影響を受けやすいからです。福島県内の400カ所で調査を行いましたが、放射線量の高い地域では鳥類の数が著しく減少しています。放射能の影響がチェルノブイリの2倍にも達しているところもありました。チョウの減少や奇形も顕著です。また、鳥の個体を調査すると、奇形が見られたり、斑点ができているものが多く見られた。明らかに放射能の影響で、遺伝子障害の率が増加しているのです」
神頼みの国・ニッポン
ムソー博士は様々な調査結果から、長期の低線量被曝によって、遺伝子に損傷が生じることを証明している。今回、福島の野生生物に個体減少、欠損・障害が見られたことを受け、博士はこう警告するのだ「昆虫や鳥に出た影響は、人体にも起こりうるのです」
福島を含め、日本はこれから人類が経験したことのない苦しみを経験することになるのではないか、とムソー博士は不安を抱く。(後略)
(週刊フライデー3月29日号より抜粋)
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メディア情報
2013年3月13日水曜日
2013年3月12日火曜日
菅直人 東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと
菅直人さんが、2012年10月に幻冬舎から出した本の紹介です。
本文より
原発問題は哲学である
3.11の福島原発事故を体験して、多くの人が原発に対する考え方を述べている。
原発をめぐる議論で思い出すのは、昨年(2011年)の第一回の復興構想会議冒頭に、哲学者の梅原猛さんが、今回の原発事故は「文明災だ」と看破されたことだ。
原発問題は単なる技術論でも、経済論でもなく、人間の生き方、まさに文明が問われている。原発事故は間違った文明の選択により引き起こされた災害と言える。であれば、なおさら、脱原発は技術的な問題というよりも、最終的には国民の意思だ。哲学の問題とも言える。
わたし自身も。3.11原発事故を体験し、人間が核反応を利用するのは根本的に無理があり、核エネルギーは人間の存在を脅かすものだと考えるようになった。
他にも、二号炉の圧力抑制室(サプレッションチェンバー)に穴が開いていなければ格納容器が爆発していた可能性があったことや、四号炉では工事の遅れにより事故当時、原子炉上部のプールにも水が満たされており、衝撃などの理由でその水が燃料プールに流れ込んだため長時間冷却できたことなど、いくつかの偶然によって最悪のシナリオを避けることができたことにも触れています。
一読の価値がある書です。
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著書
2013年3月2日土曜日
福島第一原発の男性作業員 体調不良で死亡
3月1日 NHKのニュース記事です。
東京電力福島第一原子力発電所の復旧作業に当たっていた50代の男性作業員が、体調不良を訴えて病院に運ばれ、27日夜、死亡しました。
東京電力は、「診断書を確認していないため、男性の死因は公表できない」としています。
東京電力によりますと、今月25日の午前9時すぎ、福島第一原発3号機の原子炉建屋で、カバーを設置する準備作業を行っていた50代の男性作業員が、福島県広野町にある会社の資材置き場で体調不良を訴えて一時心肺停止状態となり、いわき市の病院に運ばれました。
その後、27日午後11時半すぎに、男性が亡くなったと会社から東京電力に連絡があったということです。
この男性は、おととし6月から福島第一原発の復旧作業に当たっていて、これまでの被ばく量は、作業員の通常時の年間限度となっている50ミリシーベルトより低い、25ミリシーベルト余りだということです。
東京電力は、「診断書を確認していないため、男性の死因は公表できない」としています。
福島第一原発では事故のあと、これまでに男性作業員5人が心筋梗塞などで亡くなっています。
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