2012年4月8日日曜日

復興構想会議で梅原猛さんが訴えたこと(最終)


第12回(2011年6月25日)
http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/pdf/gijiroku/kousou12.pdf

★私たちは菅総理から選ばれた、3県の知事を含めて16人の知識人だったと思いますが、私は、知識人と政府の関係は、政府の言うことに「はいはい」と従うような知識人ではいけない。また、日本の戦後のマルクス理論に影響された学者のように、政府の言うことを全く拒否する、これもいけない。よいことを言って、よい案を考えて、そして、政治家に進言するということが知識人の取るべき態度として、私が30年来ずっととってきた態度です。
今回最初に、これは政府の意向と思われますが、原発については論じないでくれという話しが出されましたが、私たちはあえてそれを覆して、原発も論じることにさせていただいた。これは五百旗頭議長が言ったように、大変画期的なことでした。その結果、福島県の例で言えば、新しいエネルギーの研究所をつくるという、想像もできぬような案が生まれたんです。この段には、そういう原発事故を越えて生きていかなければならないという人類の理想が語られているんです。私は大変いいことだと思います。
それから、菅総理が変わったんです。菅総理が浜岡原発の廃止を言い、最近はクリーンエネルギーの推進ということを言う。なぜ変わったかというと、一つの要因はやはり復興会議だと、私は思わざるを得ない。それだけでも復興構想会議は大きなことをしたと思います。
私は、新しいエネルギーは新しい産業になると思います。石炭、石油の時代、原子力時代に対して、第三の産業革命はクリーンエネルギーの時代です。これを日本の企業が競争で効率よくつくって世界に輸出するということになれば、私は日本の経済は見事に復活すると思っています。
クリーンエネルギーといいますと、地熱、水力、火力、風力で、これは「地水火風」なんです。「地水火風」というのは、空海の「四大」思想なんです。それから太陽光、すなわち「空大」を加えると五輪の思想になる。五輪塔というのはやはり空海の思想で、このようにみると、自然エネルギーの問題はエネルギーの問題のみではなく、思想の問題にもなってきている。まさに日本がそういう新しい思想をつくり出し、新しいエネルギーを開拓すべきだと私は思うんです。その意味で、この会議は重要な仕事をしてきたと思います。

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